司書

図書館司書の仕事

 

司書の仕事といっても、図書館の種類によっても違いがあるので、ここでは共通する業務について説明していきます。

 

館種ごとの専門的な仕事に関しては、以下の記事をご確認ください。

 

公共図書館の仕事
大学図書館の仕事
学校図書館の仕事
専門図書館の仕事

 

上記4つの図書館に共通する司書の仕事は、@利用者に直接おこなうサービスA利用者に間接的におこなうサービスBその他の業務、大きく3つに分けることができます。

 

@利用者に直接おこなうサービス

女性司書イラスト

1つ目は、利用者が図書館を利用する際に、直接サービスを提供する仕事になります。

 

接客をしながら行うサービスですので、利用者の図書館に対するイメージを左右しかねない大切な業務です。

 

より多くの人に図書館を気軽に利用して貰うために、親切で丁寧な対応を心がける必要があります。

 

カウンター業務

司書の仕事には、資料(本・雑誌・新聞・CD・DVDなど)の貸出や返却などを行う「カウンター業務」があります。

 

図書館では貸出が可能な資料は、出来るだけ利用者に貸出し提供するように努めているのが現状です。

 

利用者の登録・資料の貸出・返却手続きが主な仕事です。また利用者が求める情報を案内する読書案内も、カウンター業務にとって欠かせない業務になります。

 

レファレンスサービス

利用者が求める資料や情報を探し出すサポートをするのが「レファレンスサービス」

 

日本語では「参考業務」とか「相談業務」などと呼ばれています。利用者の疑問や質問に対し、調査して回答するのが主な仕事です。

 

この中には図書館の利用案内や、ほかの図書館の紹介なども含まれます。図書館や図書館資料を利用者に充分に理解してもらうための業務となります。

 

A利用者に間接的におこなうサービス

利用者にいつでも気持ちよく図書館を利用してもらうためには、あらかじめ利用者が求める資料が揃っていることが前提になります。

 

そして、それがどこに置いてあるか分からなくならないよう、しっかりとと管理・把握された状態が理想です。

 

選書

資料を選んで収集する業務を「選書」と呼びます。

 

まず最初に図書館を利用する人のニーズや傾向を調査し、そのデータをもとに利用者が求めている資料を選び収集する仕事になります。

 

資料の整理

資料の有無や配置場所がわかるようにする業務を「整理」と呼びます。

 

図書館で扱う資料には、本・雑誌・新聞以外にもCDやDVD等が含まれます。図書館司書は、新しく入ってきた資料を陳列したり、利用者から返却された資料を、来館者が見やすいように分類します。

 

こうすることで、利用者が必要な情報を自力で探しやすい状態にしておくのです。

 

図書館では、「請求番号」という資料を分類するための記号や番号が決まっています。

 

新しく入ってきた資料には、この「請求番号」が記載されたラベルを貼付け、その番号の通りに資料を並べていきます。

 

これにより利用者は資料を見つけやすくなり、図書館側も資料を管理するのに役立ちます。

 

Bその他の業務

図書館の運営を上手く回すには、予算・会計・総務・人員配置などの管理業務と、サービスをよりよくするための企画業務が必要です。

 

管理

通常の会社にもある管理業務とさほど変わりません。しかし、夜間開館や日曜開館などの不規則な勤務が多い図書館では、出勤シフトを作成して交代で勤務する職員の管理や人員配分などを行う必要があります。

 

企画

図書館をより多くの人に理解してもらうようにアピール活動の企画をしたり、利用者が使いやすくなるような改善案を考える業務です。主にサービスやPR活動の企画・集会所活動・統計作成・利用者調査などを行います。

 

サービス計画
サービス目標を立て、達成できなかった場合は原因を追求し、図書館業務の改善を図ります。

 

PR活動
図書館および図書館活動の宣伝を行います。「利用案内の作成」「図書館報の作成」「報道機関へのアピール」「集会所活動」などがあります。図書館の活動を広報するとともに、新たな利用者の開拓が目的になります。

 

統計作成
図書館業務を正確に把握し、業務を改善していくために、図書館についての客観的なデータを集計し、統計を作成します。貸出した図書の冊数・登録者数・保管冊数などのデータを常に把握し、他の図書館と比較をしたりします。

 

利用者調査
利用者の意見を、アンケート調査などを実施して把握する業務です。利用者の生の声を聞くことによって、図書館サービスの改善・向上を目指します。

 

図書館司書になるには?

図書館司書(男性)イラスト

 

図書館司書の仕事内容は前述しましたが、図書館司書になるには「国家資格」を取得する必要があります。

 

資格の取得方法は、以下3つです。

 

@大学(短大を含む)の卒業生が司書講習を修了して資格を取得する。

 

A大学・短期大学で司書資格に必要な単位を履修して資格を取得する。

 

B3年以上の司書補を経験し、司書講習を修了して資格を取得する。

 

最終学歴が大卒(短大含む)以上の方は、専門大学で司書資格に必要な単位のみを履修すればよいので、最短半年程度で資格を取得することができます。

 

一方、高卒以上の方は、司書資格と同時に大学の卒業資格も取得しなければならないため、4年制大学であれば4年、短期大学であれば2年かかってしまいます。最短の取得を希望するなら短大を選択することをおすすめします。

 

Bは既に司書補として実務経験がある方が対象になります。

 

社会人なら通信制大学

勉強する女性

司書の仕事は、毎年安定した人気を誇っており、社会人として別の仕事をしながら大学で単位を履修する人も沢山います。

 

社会人になって資格を取得する人の大半は、二足のワラジ状態、つまり仕事と学業を両立させています。

 

そんな社会人をサポートするべく、最近の通信制大学では、通学が一切必要ない「eラーニング(Web授業)学習」、経済的な負担を軽減する「各種割引制度」、資格取得後に専任コンサルタントが転職アドバイスや優良求人の斡旋を行う「就業サポート」等など、それぞれの大学で独自のサービスを提供しています。

 

計画的に学習を行えば、社会人であっても資格を取得すること自体、決してハードルは高くありません。

 

これから資格の取得を検討中の方は、各学校の特徴をよく理解し、無理せず学べる自分に合った学校を選ぶことが大切なのです。

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司書の仕事記事一覧

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