図書館司書 レファレンスサービス

インターネット環境下でのレファレンス・サービスPart.2

Webcatでも「複製技術の時代における芸術作品」を検索

 

フルタイトルでは検索ができずタイトルワード(タイトルの中の単語で検索する)の検索では、「複製技術の時代における芸術作品」が2件ヒットした。

 

別書誌にはなっているが、同一書名で「複製技術時代の芸術」(ヴァルター・ベンヤミン著作集二 晶文社)が出版されており、その中の一編に「複製技術の時代における芸術作品」が収録されていることが確認できた。

 

このことから、「複製技術の時代における芸術作品」ではなく「複製技術時代の芸術」と推測したのは間違いではなかったのだ。

 

しかし前回「複製技術時代の芸術」がヒットした時に、もっと詳しく「複製技術の時代における芸術作品」が収録されていないかどうか内容まで確かめるべきだったのだ。そうすればもっと早い段階で「複製技術の時代における芸術作品」を見つけることができただろう。

 

Web-OPACとWebcatでは検索結果が異なる

 

レファレンスサービスの一環として、書籍を検索する際に気をつけなければならないことがWeb-OPACとWebcatでは検索結果が異なるという点でしょう。これはそれぞれの目録の中で内容が注記されているかどうかによって、検索結果が異なったものになるということを示している。

 

言い換えれば、同じ検索をしても内容が異なる場合があり、どちらか一方のデーベースだけでは検索漏れが出てくることを示唆している。

 

また「複製技術時代の芸術」で検索をすると、Web-OPACでは内容に、「複製技術の時代における芸術作品」が収録されていながらも検索結果に出てこないケースがあるし、Webcatでは検索語を「漢字のみ」にすることで別の本まで探すことができた。

 

確認することの重要性を再認識

 

検索方法によって結果が異なるケース以外にも、データベースの収録されている範囲にも注意が必要である。というのもWebcatは比較的学術書の割合が多く、収録されていない一般書も数多く多く存在する。また学術書に関しても割合は多いが全てを網羅しているとは言いがたい。

 

Web-OAPACは国内における出版物はほぼ全て網羅していると言えるが、児童書などはまだまだ抜けがあるし、収録漏れの図書が必ずしもないかと言えばそうではない。可能性は否定できないのだ。したがってこれらのデータベースで検索できなかったとしても、必ずしも出版がされていないとは言い切れないのだ。

 

こうしたことからデータベースは全面的に信頼を置けるものでは決してなく、利用する際には注意が必要であると考えられる。今回はインターネット上の書誌データベースを利用することにより、自分の思い込みに気付かされたし、確認することの重要性についても再確認することができた。

 

そして何よりも実感したことは、やはりインターネット上での検索のほうが手間が掛からず利便性に富んでおり、それなりの結果を得ることもできるということである。