図書館司書

開かれた図書館を目指して

文教大学越谷図書館

埼玉県越谷市にある文教大学越谷図書館のモットーは「開かれた図書館」であり、文教大学の学生や教員だけでなく、他の大学や短大、専門学校などに通う10代後半から20代の学生や、一般の社会人、近くに住む子供達も利用できるシステムを導入しています。

 

貸し出しする図書の数は、年間約80,000点ほどになります。この数は大学図書館としては多く、比較的利用者数の少ない公共の図書館と同規模であり、世田谷区にある玉川図書館がまさにこの規模で運営されています。

 

大学図書館と公共図書館の違い

しかし、公共図書館と比べると職員の忙しさは格段に違います。当然ですが扱う本の分野が違いますし、大学よってそれぞれですが文教大学越谷図書館では文学部や人間科学部、教育学部などがあり、社会・福祉・心理・教育などの専門資料が中心となります。

 

また資料を利用する目的が学習や研究が主ですから、より深い内容のものが必要となってきます。一方、公共図書館では市民の求めているものを提供するということが目的ですので、教養やレクリエーションなどの分野が多いでしょう。

 

さらに「貸出冊数はそれほど多くなくても、忙しさが違う」ということの説明にもなりますが、大学図書館は教員研究者の研究・教育支援・学生の学習支援を様々な形態で展開しなければなりません。

 

資料相談・利用指導・文献の調査から取り寄せ業務まで多種多様なサービスが求められるのです。それに伴い、文献調査に耐えうる資料データの整備もおこなっていかなければなりません。業務全体で占める貸出しサービスの比重が公共図書館とは比べものにならないのです。

 

貸出しサービスの違い

貸出しサービスにおいて大学図書館の場合は、利用者の身分や立場が多様なために、需要に合った様々な貸出し条件を用意しておかなければなりません。

 

具体的にいえば、1、2年生は通常”10冊2週間まで”資料を借りることができるのですが、3年生以上になると卒論のための特別研究貸出しサービスを利用することができ”20冊1ヶ月まで”資料を借りることができるのです。

 

また教育実習のためキャンパスを離れる学生には、実習貸出しと称して実習期間終了日の1週間後までの貸出し期間の設定などもあります。さらには大学院生や教員にもそれぞれ独自の貸出し制度が設けられています。

 

カウンターではそれぞれ状況が異なる利用者とやり取りをしながら、1人ひとりの状況に合わせた貸出し処理を行わなければならないため、時間が掛かることが多いのです。

 

他にも出入り口に「無断持ち出し防止装置」を設置しているので、貸し出す資料のすべてにそこを通っても音がならないシステムを取り付けなければならず、ここにも一手間が掛かっていると言えるでしょう。