学校図書館

学校図書館と教育

学校図書館で働く司書教諭の中には、図書館にやってくる子供たちが年々忙しくなり、無感動になっていく姿に問題を感じて、画一的な教育に対して疑問が生まれるケースも少なくないようです。子供たちに学ぶ楽しさを伝え、知る喜びを体験させるには、図書館の持っている力を存分に発揮し、学校図書館の機能を学校教育の中に活かす必要があるのです。

 

しかし学校図書館に司書が配置されるケースは少なく(もしくは司書教諭として兼任)、一部の関係者の中で「司書を配置して欲しい」と市に対して働きかけをおこない、1992年、学校図書館司書が箕面市に誕生しました。

 

これを皮切りに各市町村でも運動が活発になり、現在自治体独自の予算で学校図書館司書が配置されているケースがかなり増えました。「司書」が配置されたことで、図書館らしくなった図書館に子供達が押し寄せ、読書離れとは程遠い体制が出来上がっています。

 

本との架け橋である司書の役割が発揮されている一面だと言えるでしょう。まだまだ学校図書館に司書を配置する試みはスタートしたばかりで一部の市町村でのみ実施されています。学校図書館についての学習と情報交換を目的とした「学校図書館を考える会」においては、市民・専門家・司書・教師達が討議を重ね、時には「学校図書館講座」を企画したりしています。

 

学校図書館司書の専門性

 

現在では学校図書館司書の場合でも、公共図書館と同じ司書資格を充てているので、学校特有の授業との関係をどのように連結していけばよいのか、選書はどのようなものがいいのか、といった問題が山積みになっています。

 

学校教育についての理解を深め、学校図書館司書が今後さらに専門性に富んだ力を発揮できるように、日々の実践と連動した研修を積んでいくことも今後の課題となってくるでしょう。

 

大阪府下で最初に自治体の支援のもと専任の学校図書館司書を配置した箕面市でも、学校図書館司書を対象とした研修会を定期的に実施。さらに専門性を磨きスキルアップしていく体制を、公的機関で全面的にバックアップしていく必要があるとされています。