図書館司書 割合

公共図書館の司書の割合

非正規雇用職員の増加

 

公共図書館の数が順調に増えていた1980年〜2000年頃までは、正規雇用の図書館司書もどんどん増えていきました。しかし21世紀に突入して、ここ10年くらいは急激に減少しています。図書館数は3000を越えて、30年前の2.5倍になっているのに対して、90年代初め頃から図書館職員の数は落ち込んでいます。

 

この落ち込みは、団塊の世代の司書が退職したにも関わらず、その後ほとんど新しい司書が図書館に補充されなかったことを意味します。その代わりに図書館が増えてサービスが拡大した部分の仕事を担っているのは、異常な程に増えた非正規雇用の職員、または委託や派遣の社員になります。

 

この30年間、公共図書館の司書の割合は、50%前後でほとんど変わっていません。しかし、その裏では非正規雇用職員や委託・派遣社員の割合がどんどん増えています。これは、あまり好ましい状況とは言えないでしょう。

 

専任職員の非専門職化

 

自治体で働く非常勤・臨時職員は、2008年の調べで約60万人、年収200万円未満が8割以上となっています。公務労働者の約3割がこのような人達であると言われており、「官製ワーキングプア」という問題も一部で叫ばれています。

 

そして公立図書館の場合、3分の2が非正規・派遣職員で突出しています。専任職員についての人事政策によって、専門職員の異動が顕著になっていることも重なり、非正規雇用職員が補助的業務だけでなく、図書館の専門的業務を担うケースも増えてきました。

 

これによって専任職員の非専門職化、非正規職員の専門職化の傾向が各地の図書館で顕著にみられ、これが業界内では大きな問題となっています。