図書館サービス

図書館サービスを支えるためには

日々の努力を惜しまずに

 

市町村立図書館と県立図書館を比べても、多少の違いはあってもそれほどの差はありません。司書はコンピュータを活用しながらも、コンピュータを越える専門的な力を発揮し利用者の情報や資料への要望にも応える必要があります。

 

それはどんな優秀なコンピュータを使っても、またどんなに経験豊富な図書館司書であっても、世界中の広い「知」の世界の探索の場において、利用者に求められた資料を的確に探し出し提供する充足感と同時に、常に自分の無知と向き合わなければなりません。

 

図書館司書は自分の知識を高めることに日々努力をしていかなければなりませんし、図書館サービスの現場で経験を積み、利用者の資料要求に応えながら司書としての専門能力を蓄積していく必要があるのです。

 

「毎日本が読めていいですね。」と、図書館司書であれば誰でも一度は言われた経験があるでしょうが、勤務時間内に本が読めるような図書館などありません。図書館サービスは、利用者には直接見えない場所で実際のサービスに費やす以上の準備作業があってこそ成り立っていると言ってもよいでしょう。

 

地道な作業の繰り返し

 

ある図書館では、週一回の休館日に職員の3分の1が出勤して、利用者が使いやすいように書架整理をおこなったり、開架している25万冊程度の図書をコールナンバーに従って並び替えるといった作業もしています。

 

また書架整理の際は、書庫入れ図書の選定抜き出しなども並行しておこないますので、職員が集中して作業をしても一日で終わらない程の仕事量になるのです。

 

毎週一回このような丁寧かつ精度が高い書架整理をおこなわなければ、利用者だけでなく職員までもが求める資料にたどり着くのが困難な状況に陥ってしまいます。資料提供が大切な任務である図書館サービスにおいては、このような作業を含めた地道な業務の繰り返しであり、さらには週ごとの繰り返し業務によって支えられているといえるでしょう。

 

図書館サービスは、選書や資料データの維持管理を含めた資料提供サービスを見えない所で支える業務がたくさんありますので、利用者から等身大に見てもらうことが難しく、図書館サービスを支える条件整備の中でも職員に関わる問題が現在の課題となっています。