学校司書

学校司書の採用状況について

公立の小・中・高等学校に置かれる図書館は、学校図書館と呼ばれ、「学校図書館法」によって、「学校の教育課程の展開に寄与するとともに、児童又は生徒の健全な教養を育成すること」と規定されています。

 

生徒たちだけでなく、教職員へのサポートも含まれます。学校図書館に置かれる司書は、「専門的な知識・経験を有する学校図書館担当事務職員」(文科省の規定)である学校司書となっています。

 

一方、学校図書館には、「学校図書館の専門的職務を掌させるため」(学校図書館法)として、教職と兼任の司書教諭(司書教諭と教諭の両方の有資格者)も置かれることになっています。

 

司書教諭は、クラス担任を兼ねるなどで多忙を極めているのはご存知のとおり。さらに、司書教諭が不在の学校図書館もあります。現在、学校司書も司書教諭も学校図書館に不在がちというのでは、子どもたちどころか、教員へのサポートも”絵に描いた餅”に…。

 

これらの問題を重く見た「こども読書サポーターズ会議」(各界の識者からなる)では、学校図書館に対して次のような提言を行いました。

 

1)学校における読書活動の拠点に
2)家庭や地域における読書活動推進の核に
3)学び方を学ぶ場に
4)教員サポート機能を充実
5)いつでも開いていて、必ず誰かいる心の居場所に
6)放課後は、地域の子どもたちに開放する

 

学校司書になるためには、司書資格とともに、地方公務員採用試験への合格が必要です。ところが、現況では、学校司書は、正規の職員としての募集が少なく、パートタイマーやボランティアなどでまかなわれるケースが少なくありません。

 

すべての学校図書館にも学校司書と司書教諭を手厚く配置、と制度が変わらない限り、正規職員での学校司書採用は難しそうの現状です。資格はあるし、パートでいいから学校司書に、という人には、仕事の機会は少なくないかもしれませんが…。

 

この11月13日、日本図書館協会は衆議院法制局に「学校図書館法の一部を改正する法律案(仮称)骨子案に対する要望」を提出。「学校には、司書教諭のほか、学校司書を置くよう努めなければならない」「学校司書を『専門的職務を掌る』位置づけにする」ために「正規職員に」などの内容となっています。