図書館司書

図書館の「3大」構成要素とは?

 

図書館の構成要素は、「本」「建物」「人」の3つといわれています。たとえ、その図書館が、豊富な蔵書を誇ったとしても、高名な建築家の手によるカッコいい施設であっても、利用者数や貸出し数が伸び悩んでいる図書館があったとしたら、前出の3つの要素のうちどれかが、うまく機能していないといえるのではないでしょうか。

 

「本」(所蔵本)「建物」(図書館)と並ぶ要素として挙げられているのが、「人」(図書館員、来館者)の要素です。もし、あなたが、レポート作成のために、資料としての本を必要とした場合、まずは、コンピュータで検索するでしょう。そして、コンピュータでは調べきれない、奥深い資料や本の発見が必要だということに気づくはず。

 

書店へ行くと、本は揃っていますが、書店員はあなたの要求への詳細なアドバイスはできません。購入した本が、求めたものと違ったら、改めて別の本を探す羽目に…。けれども、あなたが足を運んだ先が、書店でなく、有能で熱心な図書館司書のいる図書館だったなら。

 

司書によるリファレンスサービスを利用することによって、求めていた(書店では見つけることが不可能な)本が見つかる可能性はとても大きなものとなります。さらに、それらの貴重な本を、一定期間、無料で借りることができるのです。

 

来館者の中には、読書などの目的をもった人がいる一方、研究やレポート作成のために、参考となる本を探したいという“迷える子羊”も少なくないはず。司書の仕事は、“迷える子羊”の希望を正確にくみ取って、的確なアドバイスを行い、星の数ほどある蔵書から、彼らが求めている本を探し出すこと。

 

コンピュータでどんなに検索しても、来館者が力を尽くしても、探しきれなかった本や資料を見つけることができるのは、司書ならではの底力で、「人」の力が発揮される時なのです。図書館を、地域住民や利用者のさまざまな要望にしっかり応えながら運営される魅力的な場とするためには、「人」の要素が欠かせないとされる所以です。