図書館司書

課題解決支援の場「図書館」

今や、世界有数の「生涯学習大国」といわれる日本。「生涯学習」の考えは、1965年、ユネスコ国際成人教育推進委員会で、アピールされたのが始まり。1970年代には、日本にも徐々に浸透していきました。

 

1987年には、臨時教育審議会で「学校教育を生涯学習の一環に、との教育改革の必要性を提言。翌年には当時の文部省が「生涯学習局」を設置、同省は、1990年に「人々が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学習することができ、その成果が適切に評価されるような生涯学習社会」の構築が必要だとしました。

 

その後、全国のあらゆる市町村の図書館が、さまざまな学びのニーズにこたえるべく、情報の発信元となり、また、生涯学習の学びの場を提供しているのは、周知の事実です。

 

さらに、2011年に入ると、図書館のあり方は、従来の来館者に対する情報提供や相談業務だけでなく、社会的なスケールにまで拡大したものに変わってきています。これは、文部科学省が全国の公共図書館に呼びかけた「図書館海援隊プロジェクト」に呼応したものです。

 

「図書館海援隊プロジェクト」とは、図書館を、課題解決支援活動の場として機能させ、新しい公共の担い手に、とする考え方です。図書館は、医療機関やハローワーク、法テラスなどと連携によって、メンタルヘルスをはじめ、労働問題や生活トラブルの解決に役立つ図書などの紹介や提供を行い、さらに相談会や講演会を開催する場ともなっています。

 

プロジェクトに参加した図書館で実際に行われている活動は、次の通りです。

 

@メンタルヘルスや健康に関する図書などの紹介・提供や相談会,講演会等の開催
A自己啓発をはじめ、技術・資格・就職に関する図書などの紹介や提供
B行政の支援制度に関する資料などの提供,説明会・セミナーの開催
C労働・生活に関するトラブル解決に役立つ図書などの紹介・提供や相談会の開催

 

2012年現在、プロジェクトのメンバーである図書館は、全国で40館あまりに上っています。